採用冊子を高校に届ける事業の仕組み|掲載・制作・配布の流れ
ワカチョクの事業の中心は、地域の企業を紹介する採用冊子です。企業から掲載料をいただいて冊子をつくり、高校・専門学校には無料で届けます。この記事では、冊子がなぜこの形なのか、そして1冊ができて学校に届くまでにどんな仕事があるのかを、加盟を考える方向けに順を追って説明します。
見開き2ページで1社を紹介する理由
冊子では、見開き2ページで1社を紹介します。高校生が会社を思い浮かべるには、会社の名前と業種だけでは足りません。どんな仕事をするのか、入社した人の1日はどう流れるのか、どんな人と働くのか、職場はどんな雰囲気か。こうした情報を写真と短い文章で伝えるには、ある程度の紙面が必要です。
どの企業も同じ枠で紹介するため、会社の大きさに関係なく、生徒は同じ目線で比べられます。知名度のない中小企業でも、仕事の中身と職場の様子で選んでもらえる機会になります。
学校には無料で届ける理由
冊子は、掲載する企業からいただく掲載料でつくり、学校には無料で届けます。学校や生徒に負担をかけずに、地域の企業の情報を手に取ってもらうためです。
学校にとって大切なのは、生徒のためになる情報かどうかです。冊子は特定の企業を勧めるものではなく、地域にどんな仕事があるのかを知る材料です。授業の中で特定の企業への就職を勧めることはしませんし、生徒の個人情報も取得しません。この姿勢を守ることが、学校に長く使ってもらう前提になります。
営業から冊子ができるまで
1冊ができるまでには、おおむね次の流れがあります。
- 地域の企業への営業:採用の悩みや来年の予定を聞き、冊子が合うかを一緒に考える
- 取材の準備:取材シートに記入してもらい、伝えたい仕事や職場の特徴を整理する
- 取材と撮影:仕事の様子や働く人の表情を撮り、先輩社員の話を聞く
- 原稿づくり:業界の言葉を高校生に伝わる言葉に言い換える
- 企業の確認:内容に誤りがないか、載せてよいかを企業に確かめてもらう
- デザイン:本部が用意するデザインの型に沿って紙面をまとめる
取材では、求人票には書ききれない話を聞くことが大切です。「最初の3か月で何を覚えるのか」「失敗したときに誰が助けてくれるのか」といった、生徒と家族が本当に知りたいことを具体的に聞きます。
学校への届け方
学校へ届ける前には、地域の教育委員会へのあいさつを済ませます。どのような目的で学校を訪ねるのかを事前に伝えるとともに、配布物の扱いなど、地域ごとの決まりや手続きがあればその場で確かめます。そのうえで各学校の進路指導の先生を訪ね、冊子の目的と使い方を説明します。
配る時期や方法は、学校の行事や試験の予定を聞き、先生と相談して決めます。希望する生徒の見学などの取り次ぎは、生徒と企業が直接やり取りするのではなく、進路指導部を通す形にしています。
冊子のあとにつながること
冊子は、生徒が地域の企業を知る入口です。興味を持った生徒は、先生と相談しながら、職場見学や説明会などで実際に企業を見に行きます。見学の申し込みや日程の調整は学校を通して行い、企業から生徒に直接連絡することはありません。
加盟店は、合同説明会や職業体験など、企業と生徒が出会う場を学校の方針に沿って企画することもあります(案内や申し込みは学校を通します)。冊子で知り、見学や体験で確かめ、先生や家族と相談して応募先を決める。この流れを地域の中につくることが、冊子の事業のねらいです。
掲載企業にとっての意味
掲載する企業にとって、冊子は「応募の前に知ってもらう」ための道具です。求人票だけでは伝わらない仕事の手ざわりや、働く人の表情を届けられます。取材を通じて、自社の仕事を高校生にどう説明すればよいかを整理できるのも、企業にとっての収穫です。
一方で、冊子に載ることが採用を約束するものではありません。営業の場でもこの点をはっきり伝え、求人票・学校訪問・職場見学と組み合わせて使う道具として提案します。できることとできないことを正直に伝えることが、翌年も相談してもらえる関係につながります。
チェックリスト:1冊ができるまでに確かめること
- [ ] 掲載企業の採用の予定と、伝えたいことを聞き取った
- [ ] 取材シートと取材で、仕事の内容と1日の流れを具体的に聞いた
- [ ] 写真に写る人から、掲載してよいという了解を得た
- [ ] 業界の言葉を、高校生に伝わる言葉に言い換えた
- [ ] 採用条件を載せる場合は、時期と書き方の決まりを確かめた
- [ ] 企業に最終の原稿を確認してもらった
- [ ] 教育委員会へのあいさつを済ませ、学校に配る時期を相談した
- [ ] 配ったあとに、先生と企業から感想を聞いた
まとめ
採用冊子は、企業が掲載料で支え、学校には無料で届ける仕組みです。見開き2ページの紙面で仕事と職場を具体的に伝え、どの企業も同じ枠で比べてもらえるようにしています。加盟店は、企業への営業と取材、学校とのやり取りを通じて、この冊子を地域に根づかせていく役割を担います。
加盟の詳しい条件は、個別相談でご説明しています。
監修:株式会社ワカチョク 編集部