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地域の中小企業が高卒採用でつまずく5つの場面|営業の前に

採用冊子の営業は、商品の説明から入るのではなく、企業の採用の悩みを聞くところから始まります。そのためには、地域の中小企業が高卒採用のどこでつまずきやすいのかを知っておくことが役に立ちます。この記事では、求人票から職場見学までの流れに沿って、つまずきやすい場面を5つに整理し、営業で話を聞くときの手がかりとしてまとめます。

つまずき1:求人票を出しても、生徒に知られない

高卒の求人は、ハローワークで確認を受けた求人票が学校に届く形で進みます。求人票を出すことは出発点として欠かせませんが、学校には多くの企業から求人票が届きます。ただ、求人票は決まった書式で条件を伝えるものなので、会社の名前を知らない生徒には、仕事の中身や職場の雰囲気までは届きにくい面があります。

「求人票は出したが、応募が来なかった」という場合、求人票を出したあとに何をすればよいかが分からないままのことがあります。営業では、求人票のほかにどんな形で会社を伝えてきたかを聞いてみます。

つまずき2:進路指導の先生との接点がない

生徒は、進路指導の先生と相談して応募先を決めます。先生に会社のことを知ってもらえていないと、進路指導の場で生徒に会社のことを伝えてもらう機会も生まれにくくなります。学校訪問は7月1日から始められますが(出典: 厚生労働省「令和9年3月新規高等学校等卒業者の就職に係る採用選考期日等」2026年2月発表)、どの学校を訪ねればよいか、何を話せばよいかが分からないままでは、動き出せません。

営業では、これまでに訪ねた学校があるか、先生とどんな話をしたかを聞きます。学校との接点の有無によって、合う提案の形が変わります。

つまずき3:仕事の中身が高校生に伝わらない

求人票や会社案内には、業界の言葉がそのまま使われていることがあります。社会に出る前の高校生にとっては、どんな作業をするのか、自分にできそうかを思い浮かべにくい表現です。

採用冊子の取材では、入社した人の1日の流れや、最初に覚える仕事、困ったときに誰が助けてくれるのかを具体的に聞き、高校生に伝わる言葉に言い換えます。営業の段階でも、「高校生に仕事を説明するとしたら、どう話しますか」と聞いてみると、企業自身が伝え方の課題に気づくきっかけになります。

つまずき4:見学の受け入れの準備が間に合わない

生徒は夏休みを中心に職場見学をして、応募先を考えます。見学の日程調整は学校を通して行い、当日は、職場の案内や先輩社員と話す時間を用意しておくと、生徒が働く姿を思い浮かべやすくなります。準備が間に合わないと、見学の受け入れを断らざるをえないこともあります。

冊子で会社を知ってもらっても、その先の見学の準備がなければ、生徒が確かめる機会を失います。営業では、見学を受け入れた経験があるか、案内できる社員がいるかも聞いておきます。

つまずき5:決まりを知らずに動いてしまう

高卒の就職には、学校とハローワークを通す決まりや、全国共通の日程があります。知らずに、解禁の前に学校を訪ねてしまったり、知り合いを通じて生徒に直接声をかけてしまったりすると、学校からの信頼を損ねるおそれがあります。

加盟店は、決まりを説明できる立場として企業の力になれます。営業の場で日程と決まりを分かりやすく伝えることは、それだけで企業にとって価値のある情報です。

話を聞くときの順番

5つのつまずきは、話を聞く順番の目安にもなります。最初に、これまでの高卒採用の経験と、求人票を出したことがあるかを聞きます。次に、学校や先生との接点があるかを聞きます。そのうえで、仕事をどう説明しているか、見学を受け入れたことがあるかと、具体的な場面に進みます。

話を聞く中で、企業が決まりを知らずに動こうとしている場合は、提案の前にまず決まりを説明します。たとえば「知り合いの子に声をかけて応募してもらおう」という話が出たら、学校を通す決まりと、その理由を丁寧に伝えます。

最後に、企業が来年どんな人に来てほしいのか、何人くらいを考えているのか、入社した人をどう育てたいのかを聞きます。ここまで聞いてはじめて、冊子が合うかどうか、どんな紙面にすればよいかが見えてきます。冊子が合わないと判断した場合は、無理に勧めず、求人票の見直しや学校訪問の準備など、企業が自分でできることを伝えるのも大切な対応です。

よくある質問(企業から出やすい質問)

Q1. 冊子に載れば、採用できますか? A. 冊子は、応募の前に会社を知ってもらう機会を増やす道具で、採用を約束するものではありません。求人票・学校訪問・職場見学と組み合わせて使うことをおすすめしています。

Q2. 高校生に直接会って、会社の説明をしてもよいですか? A. 企業から生徒に個別に連絡することはできません。学校が開く説明会や、学校を通した職場見学など、決まりに沿った場で説明します。

Q3. 今年から高卒採用を始めても間に合いますか? A. 時期によってできることが変わります。求人の申し込みや見学の準備など、今からできることを日程に沿って一緒に確かめるところから始めます。

まとめ

地域の中小企業のつまずきは、「知られない」「先生と接点がない」「仕事が伝わらない」「見学の準備がない」「決まりを知らない」の5つに整理できます。営業では、この順に話を聞くと、企業の状況と合う提案が見えてきます。加盟店は、冊子を売る人である前に、企業の採用の相談相手であることが大切です。

加盟の詳しい条件は、個別相談でご説明しています。


監修:株式会社ワカチョク 編集部

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